機内ブロードバンド、欧州でも来年から本格化か

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仏レゼコー紙は9月19日付けで、航空機の機内ブロードバンドサービスの普及に関する特集記事を掲載した。
英ブリティッシュ・エアウェイズと仏蘭エールフランス・KLMは2017年から長距離便で機内ブロードバンドサービスを提供し始める見通し。ブリティッシュ・エアウェイズの親会社IAGは、今年5月に、2019年までに長距離路線の全便(137機)で機内ブロードバンドサービスを整備すると予告した。エールフランス・KLMのほうは具体的な計画は発表していないが、報道によると、2017年から新型機「ボーイング787 ドリームライナー」で機内ブロードバンドサービスを提供し始める模様。
航空路線でのブロードバンドサービスの導入で、欧州は米国に10年遅れている。米国ではアメリカン航空が機内での機内Wi-Fiサービスに先鞭をつけ、今では使用航空機数の8割以上に当たる3940機がブロードバンドサービスを備えている。
欧州では独ルフトハンザが他社に先駆けて機内でのインターネットサービスの導入に取り組み、ドイツ・テレコムおよびインマルサット(通信衛星による移動体通信事業者)と提携して、長距離路線では全便で「Flynet」と名づけられた有料サービスをすでに提供済み。今秋には中距離路線にも拡大する方針。
欧州では通信市場に国境の障壁があることなどが機内ブロードバンドサービスにとりハンデとなっていたが、近年は通信衛星による移動体通信の発展により技術的にもサービスの提供が容易になり、今後は普及に拍車がかかる見通し。
レゼコー紙はフランスの鉄道のブロードバンドサービスの整備についても同時に触れている。SNCF(仏国鉄)の場合、首都圏の60の駅を含む全国176駅で無料のWi-Fiサービスをすでに提供しており、2017年末までには合計で345駅に拡大する予定。また、通勤用の電車の9割に2020年末までに3G・4Gの移動体通信サービスを整備すると予告している。一方、高速鉄道路線TGVでも4Gの整備を進めるが、高速での移動中も使用できるように、4Gの電波をいったんWi-Fi信号に変換した上で車内で使用する。年内にまずパリ・リヨン間路線で実現する見通し。一方、RATP(パリ交通公団)はすでに着手しているパリ市の地下鉄路線での3G・4Gの整備を加速する予定。