教会襲撃事件:2人目の犯人の身元判明

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ルーアン近郊の教会襲撃事件で、2人組の犯人のうち、身元が判明していなかった方の男の身元が28日に発表された。この男はアブデルマリク・プチジャン、サボワ県の出身で、もう一方の犯人であるケルミシュと同じ19才だった。ケルミシュの自宅にはプチジャンの身分証が残されていたが、遺体の顔の損傷が激しく、確認ができなかったことから、最終的に母親のADNと比較することで確証を得た。プチジャンはシリア渡航を企てたことで、内務省下の国内情報機関DGSIが作成する、治安に脅威をもたらす人物を網羅した「Sファイル」に6月29日の時点で登録されていたが、警察は掌紋などのデータを保有しておらず、確認が遅れた。また、テロ対策で関係部署間の協調を主導する機関UCLATは、22日の時点でプチジャンの顔写真を、国内でテロを計画している人物として警察・憲兵隊などの関連するすべての部署に流していたが、その時点では氏名などの情報は判明しておらず、結果からみても犯行を防ぐことはできなかった。UCLATが情報を入手した経路は公表されていないが、顔写真は、プチジャンが「イスラム国」への忠誠を誓う動画(インターネット上で交換されていたものを当局が押収した)から取られた可能性もある。なお、「イスラム国」は27日の時点で、ケルミシュとプチジャンの2人が写った動画を公開。この中ではプチジャンは何も発言していないが、ケルミシュがアラブ語で「イスラム国」への忠誠を誓う場面が撮影されていた。
母親の証言によると、プチジャンは25日に親戚のところへ行くと言ってカーシェアリングで出発、そのまま戻らず、26日の犯行に至った。ケルミシュの方は、周囲の者たちが揃って過激化を証言しており、逮捕歴もあるが、プチジャンについては、過激化の兆候は見当たらなかったとする証言がほとんどで、「イスラム国」に傾斜していった道筋には不明な点も多い。