サッカー欧州選手権、10日に開幕

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サッカー欧州選手権(ユーロ2016)が6月10日に開幕する。開催国となるフランスは、最大限の警戒態勢を敷いて大会の成功に賭ける構え。
サッカー欧州選手権はUEFA(欧州サッカー連盟)が主催。今回は24ヵ国が出場、全36試合が行なわれる。4年に1度、サッカーW杯とは2年ずらして開催される。「ブラジルとアルゼンチンが出場しないW杯」ともいわれ、欧州の強豪チーム揃いの大会とあって、世界的な注目度は高く、メディア露出ではサッカーW杯と夏季五輪に次ぐ世界第3のスポーツイベントとされる。UEFAによると、世界230地区で130局が試合を中継し、1試合当たり1億5000万人が観戦する予定。UEFAはユーロ2016で総額19億ユーロの収入を予定。うち10億ユーロがテレビ放送権収入とされるが、この額は前回2012年の13億9000万ユーロと比べると少ない。
6月10日の開幕戦は、開催国フランスとルーマニアの間で、パリ北郊のスタッドドフランスで争われる。7月10日の決勝戦(同じくスタッドドフランス)まで、1ヵ月に渡り大会は続く。全体で、スタッドドフランスを含めて10会場(リール、ランス、パリ・パルクデプランス、リヨン、サンテティエンヌ、ニース、マルセイユ、トゥールーズ、ボルドー)で試合が行なわれる。90万人に上る外国人観光客が期間中には訪れる見込みで、試算によると、外国からフランスに落ちる収入は合計で12億6000万ユーロ(大会主催のUEFAの支出が4億7800万ユーロ、会場での外国人の支出が5億9300万ユーロ、「ファンゾーン」での外国人の支出が1億9500万ユーロ)に上り、フランス人の消費や投資も含めると、経済効果は28億ユーロに上るという。
今回の大会では、テロ対策と安全確保が最重要の課題となっている。仏当局は、警官4万2000人、憲兵隊員3万人、消防隊員5200人、軍人1万人を動員する予定で、民間部門の警備員も1万3000人が投入される。UEFAは3400万ユーロを治安対策のために支出し、会場では、記名式の入場券の所持を義務付け、身体検査(触覚による)を行なう方針。開催都市に設置される「ファンゾーン」の警備には、合計で2400万ユーロ(国が800万ユーロ、開催都市が1200万ユーロ、UEFAが400万ユーロ)と、予定の2倍を支出することを決めた。政府は、夏季五輪のパリ招致とも絡んで、失策ゼロで大会を成功させて実績をアピールしたい考えで、特に力が入っている。その一方で、大会を目前に控えた時点でも、国鉄SNCFのストをはじめとして各種の抗議行動に収束のめどが立っておらず、大会運営に支障が出ることに加えて、世界に向けたフランスのイメージ低下を招くことが懸念されている。