カード決済の新規則が施行へ:決済の度に決済業者を選択可能に

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カード決済に関する欧州連合(EU)の新規則が6月9日から施行される。決済時に利用する業者を、カード保有者と商店が決済の度に選択できるようにするという趣旨。関連当事者らの力関係に変化を及ぼす可能性がある。
フランスでは、決済カード(デビットカードが主流)において、国内決済に利用できる「カルトブルー」(GIEカルトバンケール)と、外国での決済に利用できる世界的な大手ネットワーク(ビザ、マスターカードなど)の2つの機能が乗っているのが一般的だが、いずれの経路で決済を行なうかについては、顧客の側には決定権がない場合がほとんどだった。新規則では、顧客の反対がない限り、店側が選択できるという形に改められる。インターネット決済の場合は、決済業者を選べるようにすれば足りるが、店舗の場合には対応に準備が必要となり、スムーズな支払いが妨げられるとの懸念も生じている。現時点では、支払い端末上で決済業者を必ず選べるようにする、店側があらかじめ選んだ決済業者を、暗証番号を打ち込む時点で顧客が変更できるようなオプションを提供する、の2方式が可能だが、非接触型の決済の場合には、ソリューションがまだ準備されておらず、決済時に余分な時間がかかるという問題もある。
新法式の導入により、関連業者間で競争が激しくなる可能性もある。将来的に、複数の決済業者が利用できるカードはなくなる可能性があり、ビザやマスターカードなど大手は、ポイントカード制を適用したり、低めのインターチェンジ手数料を示すなどして、顧客と商店の両方に浸透を図る可能性がある。