ネアンデルタール人の遺跡が発見、17万年以上前の遺跡

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仏国内でネアンデルタール人が作った構造物跡が発見された。25日付のネイチャー誌に研究結果が発表された。17万6500年前という極めて早い段階で、構造物を作り、火を使っていたことが確認された。
構造物跡はタルヌエガロンヌ県内のアベイロン川流域地方ブリュニケルにある洞窟内で発見された。洞窟そのものは1990年に発見され、知られていたが、2013年から仏ベルギーの学際的調査団が詳細な調査と分析を行い、年代鑑定の末に今回の発見に至った。
確認された構造物は、洞窟内の石筍を切断して円形に配置して壁としたもので、2つのサークルと4つの補助的な構造物の6つからなる。全体で29平方メートルの大きさで、洞窟外から2トンに上る資材を搬入して建設されたものと考えられる。18ヵ所で火を使った跡が確認された。年代決定は、カーボン14だと4万年前が限度であるため、ウラン・トリウム年代測定と、石筍を切断した時点で生じた磁気の痕跡を利用する年代決定を組み合わせて用いて、17万6500年前(誤差前後2000年)という年代を推定した。
ネアンデルタール人は現在の人類の直接の祖先ではなく、今から2万5000年から3万年前に絶滅した。現存の洞窟壁画の類は最も古いものでも4万年前には遡らず、今回の遺跡の年代は桁違いに古い。古人類に関する知見を刷新する発見として注目されている。