サノフィ、米メディベーションに買収提案

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仏製薬大手サノフィは28日、米メディベーション(バイオ創薬)に買収提案を行ったことを明らかにした。1株52.20ドル、総額で93億ドルでの買収を提案した。この価格は、2週間前にサノフィによる買収の噂が出た直前の株価に対して50%高い。
サノフィは、がん治療薬の売上高が2015年に15億ユーロに留まっており、その強化を目指している。Regeneron社との契約更新や仏Innateとの提携などで、新薬パイプラインの拡充を図っているが、市場投入に近い資産が手薄なのが悩みで、メディエーションを買収できれば一気に挽回が図れる。メディエーションはXtandi(経口アンドロゲン受容体阻害剤)の米国販売を開始、欧州でも承認を取得している(販売はアステラス製薬)。また、治験第III相を迎えているTalazoparib(乳がん)があり、Pidilizumab(白血病)の開発も進んでいる。これらで、2015年には11億5000万ドル、2017年には17億ドルの収入が見込めるという。
ただ、メディベーションに関心を抱く競合企業は多く、買収争いに発展する可能性もある。先週には英アストラゼネカが買収を検討しているとの報道がなされており、提携先のアステラスが動く可能性もある。サノフィはジェンザイムの買収以来で大型の買収はしておらず、資金に余力はあるが、価格が吊り上れば高値での買収を迫られる。