COP21が開幕

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

パリ北郊のルブルジェに世界150カ国の首脳を迎えて、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が11月30日に開幕した。今世紀末までの地球の平均気温の上昇幅を産業革命以前と比べて2度(摂氏)未満に抑えるための新たな枠組み(2020年以降)に関する合意形成に向けて、世界195カ国の代表が、12月11日まで協議する。
COP21は特に、先進国だけでなく新興国や途上国を含めた195カ国の全てに適用されるユニバーサルな合意を目指す。INDC(各国が自主的に決定する約束草案)を多数の国が提出済みであり、これは幸先の良い兆候だとみられている。
他方で、法的拘束力を持つ数値目標の採択は無理だとみられている。自国の議会の承認を求める必要がある米国などが予めその可能性を否定しており、COP21の議長役を務めるファビウス仏外相なども、これは無理だと認めている。そのかわりに、目標の履行に向けた対策やファイナンスの透明性とチェック機能を強化し、また、目標を5年毎に見なおして引き上げるなどの仕組みを導入することで、実効性の伴う合意を目指す。
なお、COP21の開催に先立って、すでに183カ国が温室効果ガスの削減に向けた数値目標を提示したが、仮にこれらの目標が全て達成されても、気温の上昇幅を2度未満に制限するには不十分であることが分かっており、より野心的な目標設定に向けた協議の行方が注目される。
ファイナンスの面では、途上国の低炭素経済への移行を支援するため、先進国は2009年に2020年以降に年間1000億ドル以上の支援を行うことを約束したが、その具体的な実行に向けた合意の形成も会議の主要課題とされている。
ちなみに、2013年の主要国のCO2排出量は最大の中国で103億3000万トン、2位の米国で53億トンに達した。インドが20億7000万トン、ロシアが18億トンでこれに続いた。日本は13億6000万トンで5番目の排出国。一方2013年の1人当たりの排出量では、オーストラリアが16.9トンで最大、米国とサウジアラビアがともに16.6トンでこれに次ぎ、以下、カナダ(15.7トン)、韓国(12.7トン)、ロシア(12.6トン)、日本(10.7トン)、ドイツ(10.2トン)などが続いている。