火葬の普及が頭打ちに

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

30年来続いていた火葬の普及拡大がここへ来て頭打ちになっている。火葬は1980年には埋葬の1%を占めるに過ぎず、火葬場も全国で9ヵ所を数えるのみだったが、現在では3分の1を占めるまでに普及しており(パリに限ると47%)、火葬場の数も176ヵ所まで増えた。しかし、普及の勢いは鈍化しており、2014年には火葬が占める割合は34.5%、前年比で0.4ポイントの上昇と、10年来で最小の伸び率となった。世論調査によると、火葬を考えていると答える人は全体の51%程度で安定しており、35才未満の若い層に限ると、土葬を考えていると答えた人が60%に上り、2004年の50%から大きく上昇、明確な多数派となっている。この背景には、宗教への関心の高まりがある。フランスは元来、土葬を旨とするカトリックの影響が強く、これが回帰しつつあるのに加えて、やはり土葬を旨とするイスラム教の勢力が高まっているのも見逃せない。火葬の普及が頭打ちになるにつれて、一部の火葬場では採算性の低下に見舞われており、廃業に追い込まれるところも出ている。