ヘネシー、コニャック地方で広がるブドウの病気に警告

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仏ヘネシー(高級ブランドグループのLVMH傘下)はコニャックの原材料となるブドウの木にエスカ病 (Esca)の被害が広がりつつあることに懸念を表明し、ブドウがかかる病気(エスカ病やフラベサンス・ドレ病)の世界的研究を促進するために、研究プロジェクトに3年間にわたり60万ユーロを付与すると発表した。コニャック地方では、12%のブドウが被害を受けているとされる(2014年)。コニャック地方ではヘネシーのほかに、ペルノ・リカールの「マーテル」、レミーコワントローの「レミーマルタン」、サントリーの「クルボアジェ」など、各社がコニャック向けのブドウを栽培している。なお2014年の仏のスピリッツ輸出(33億ユーロ)の三分の二をコニャクが占める。ヘネシーでは同社のイニシアチブを受けて、研究促進に向けた活動が活発化することに期待している。こうしたブドウの病気に対する対策としてはこれまで亜ヒ酸ナトリウムを使うことが知られていたが、2011年には使用が禁止されたため、木の引き抜きしか取る手がないとされる。ブドウの病気はイタリア、スペインにも被害を及ぼしている。
今夏に発表された議員報告によると、仏のブドウ畑の13%は15年間で、病気により生産が不可能となった。また仏ブドウ・ワイン研究所によると、被害を受けて失われたブドウの木により、10億ユーロの売上高が喪失される恐れがあると予測している。ブドウ関連の売上高は総額200億ユーロに上る。