高速鉄道タリス内で襲撃事件、2人が負傷

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

アムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内で8月21日に、機関銃などで武装した男による襲撃事件があった。2人が重傷を負ったが、犯人は乗客らにより取り押さえられ、大惨事を避けることができた。
列車はタリス9364号で、事件は17時45分頃に発生した。犯人の男は、ベルギー・ブリュッセルでこの列車に乗り、トイレで機関銃に装弾の上で、12号車で犯行に及ぼうとした。列車にはたまたま、20代の米国の州兵隊員と空軍隊員ら乗り合わせており、ほかの乗客らとも協力し、男を取り押さえることに成功。重傷者は、最初の発砲に当たった乗客と、犯人を取り押さえる時に犯人の刃物で負傷した米空軍隊員スペンサーさんの2人のみだった。列車は仏アラス駅に停車し、仏警察により犯人は連行され、車両や乗客を対象にした捜査などが行われた。重傷者2人は入院して治療を受けているが、命に別状はないという。なお、列車には仏俳優のジャンユーグ・アングラードさんが家族と共に乗り合わせていたが、アングラードさんは非常口の操作を行った際に手首に軽い負傷を負った。
逮捕されたのはモロッコ籍のアユーブ・エルカザニ容疑者(26)で、以前は主にスペインに居住していた。同容疑者は、イスラム原理主義のテログループとつながりがある疑いで、スペイン、ベルギー、フランスの3ヵ国の当局により、要注意人物のリストに登録されていたが、組織的な監視の対象にはなっていなかった。武装した人物が車両内に入れたことを含めて、今回の事件は、改めて安全確保の体制に疑念を残す結果となった。