アリアン6ロケット開発が前進:一連の契約が締結に

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アリアン6ロケットの開発に関係して、ESA(欧州宇宙機関)は8月12日、一連の契約を締結した。2020年に初号機を打ち上げる計画の実現に向けて前進した。
ESAはまず、ロケットの開発を担当するエアバス・サフラン・ランチャーズ(ASL)に対して、開発の継続を委託する契約を結んだ。契約額は24億ユーロで、2016年半ばまでに設計を詰めて、その後の生産段階から本格商用段階(2023年まで)をカバーする。ASLは、公共部門向けのA62、民間の顧客向けのA64の2種のロケットを開発する。なお、エアバス・サフラン・ランチャーズは、エアバスと仏サフラン(エンジンなど製造)がロケット事業推進のために設立した合弁会社で、ロケット打ち上げのアリアンスペースの株式75%を取得することが決まっている。CNESは保有するアリアンスペース株34.68%を年内にASLに持ち寄る予定。
ESAはまた、CNES(仏国立宇宙研究センター)との間で、新たな発射台の開発に関する契約を結んだ。CNESは仏領ギアナのクールー宇宙基地を所有。ここでアリアン6のための新たな発射台を整備する。契約額は6億ユーロで、現行のアリアン5の発射場の隣に200ヘクタールの用地を整地し、ここに整備する。併設の組み立て棟では、従来のように垂直に組み立てるのではなく、横置きで組み立てて発射時に立てる方式が採用される。これは、米競合スペースXやロシアのソユーズ・ロケットを意識したもので、コストダウンにつながると期待されている。
ESAはまた、新型ヴェガ・ロケット(ヴェガC)向けのブースター開発に関する契約を、イタリアのELC社との間で結んだ。開発されるブースターはアリアン6にも採用される予定。契約額は3億9500万ユーロ。