政府、給与明細書の簡素化を検討

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給与明細書の簡素化に関する報告書が、7月27日に政府に提出される。報告書は、ソルベイ(化学)の人事担当部長を務めるジャンクリストフ・シベラス氏が政府の依頼を受けて作成した。フランスでは、給与明細が40行に上っており、欧州諸国の大部分が15行程度であるのと比べて著しく複雑になっている。過去の様々な改正が積み重なり、そのすべてを明示しようとする「経理担当の論理」を優先した構成になっているのがその理由で、報告書は、簡素化の方向性として、一般の従業員が見て分かるような形に改めることを提案。具体的には、社会保険料関係では、行先別(健康保険、年金、失業保険)にまとめて表示することを提案、また、使用者負担の社会保険料については、従業員に直接の権利を生じさせるもの以外は、まとめて表示することを提案した。報告書はその一方で、啓蒙的な目的から、使用者負担の租税・社会保険料を合算した現金給与総額を表示することや、国が認めている各種の優遇措置(CICE除く)の合計額も表示することを提案した。実現の日程としては、2016年1月から希望する企業による導入を認め、次いで2017年1月からは従業員数300人超の企業で義務化、2018年1月には全面的に義務化することを提案した。報告書はこのほか、給与明細のペーパーレス化の推進も勧告。フランスでは、ペーパーレス化の割合は15%と、欧州諸国(ドイツで95%、イタリアでも57%)と比べてかなり低い。報告書は、ペーパーレス化によるコスト節減効果を強調した。