テクニカラー、シスコのデコーダ事業を買収

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仏テクニカラー(デジタル映像ソリューション)は7月23日、米シスコ(ネットワーク機器)からデコーダ事業を買収すると発表した。買収額は5億5000万ユーロで、うち4億1300万ユーロを現金で、1億3700万ユーロ分はテクニカラーの株式にて支払う。取引完了後でシスコはテクニカラーの株式5%を保有、シスコはこれを18ヵ月間は保持することを約束した。
シスコのデコーダ事業は、主に米国の通信事業者(コムキャスト、チャーター・コミュニケーションズ、AT&T)などを顧客としている。テクニカラーの自前のデコーダ事業は米国以外の事業者向けが主で、買収による地域補完性は高い。テクニカラーはこの買収により、シスコの同部門における特許も獲得。テクニカラーは特許でEBITDAの78%を稼いでいるだけに、特許の拡充により利益力が一段と向上することが期待できる。
テクニカラーはこの買収後で、デコーダ事業の世界シェアが15%となり、Arris-Pace(25%)に次ぐ第2位に踊り出る。買収によるシナジー効果は1億ユーロを見込む。デコーダ事業を含むホームオートメーション部門の利益率は2017年に8-9%の達成を見込む。
テクニカラーはテレビ受像機でかつて成功を収めたが、業績不振を経て、5年前に再編され、再建に向けた歩みを進めていた。今回の企業買収には、同社が攻勢に転じたことを示す象徴的な意味もある。テクニカラーの1-6月期売上高は16億2100万ユーロ(前年同期比7.7%増)、継続事業の営業利益は1億3200万ユーロ(8.2%増)、グループ純益は5000万ユーロ(72%増)だった。