ツールドフランスに電動アシスト疑惑

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自転車ロードレース「ツールドフランス」が佳境を迎えている。優勝候補の英クリス・フルーム(「スカイ」チーム)が下馬評通りの圧倒的な強さを見せており、つまらないという気持ちも手伝ってか、ファンの間には不正疑惑を取り沙汰する向きもある。定番のドーピングに加えて、数年前から電動モーターを利用した新手の不正が話題をにぎわすようになった。疑惑は、2010年に行われた2つの主要大会で、ファビアン・カンチェラーラ(スイス)が超人的ともいえる加速を見せて勝利したことに端を発している。国際自転車競技連合(UCI)は同年7月に、カンチェラーラの自転車を含めて、初めて自転車を対象にした検査(X線検査等)を実施したが、不正は発見されなかった。電動アシスト疑惑は次いで、2014年のスペイン大会で、ライダー・ヘシェダル(カナダ)が乗った自転車が、転倒後もなぜかずっと車輪が回り続けたという椿事があり、改めて表面化した。今回のツールでも、自転車の検査を随時行い、疑惑の払拭に努めており、また、ツールに限らず、これまでの全大会を通じて、電動アシストの事実が発覚したことはないが、それでも観衆の間で疑いが沈静化する気配はない。仏FDJチームのグラップ監督は、「かつてはそういうこともあったかもしれない。しかし、自転車検査がある今、それをやって発覚するようなことがあったら、不名誉はドーピングの比ではない。そのようなリスクを犯すチームがあるだろうか」と説明。米BMCチームのルダノワ監督も、「技術的には確かに可能だが、チーム全体を危険にさらすような不正を敢えて行うチームがあるだろうか」と語っている。