軍人の士気が顕著に低下

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軍人の就労条件等を評価する常設機関が7月9日、年次報告書を政府に対して提出した。報告書は、様々な要因を挙げて、軍人の士気と上層部への信頼感が低下していると指摘している。
まず、2011年に導入され、報酬額の計算等に数多くの誤りを発生させた国防省の会計ソフトウェア「ルーボワ(Louvois)」について、報酬の支給の遅れなどにより軍人の士気と信頼の低下を招いた責任は大きいと指摘。2016年に導入が予定される後継のソフトウェアについては、今度は失敗は許されず、再び大規模な不具合が発生するようなら、壊滅的な打撃になるだろうと警告した。
2009年から2019年にかけて、軍人数は22%削減される予定で、合理化が軍人の士気に及ぼす影響もかなり大きいと見られている。軍人及び非軍人の職員を対象に、半年ごとに行われている意識調査によると、「軍の状況の現在の推移」に対する見方は、階級や所属を問わずに明確に悪化しており、合理化の中で先の見通しを見失っている軍人が増えていることを窺わせている。
軍人の採用状況も振るわず、2009年には志願者数が3万800人に上ったが、2014年には1万9500人まで減少。応募倍率は、陸軍では1倍にまで下がっており、2015年の採用では、人材確保が困難になる局面も予想される。
合理化において最大の不安定要因は、組織形態の見直しにある。合理化により、後方支援と人事については中央の部局が一括管理する形になったが、従来は、直接の上官があらゆる側面で部下の面倒を見る形になっており、これは、信頼関係を育む上で重要な機能を果たしていた。新たな組織系統により、本当に効率化が図れるのか、その行方が注目されている。