オレンジのジャズテル(スペイン)買収、欧州委が承認

欧州委員会は5月19日、仏通信大手オレンジによるスペイン同業ジャズテルの買収計画を条件付で承認した。オレンジにとって、過去10年間で最大級の企業買収が実現する。
欧州委は買収を認めるに当たり、▽光ファイバー加入者回線網の一部(370万回線のうち70万-80万回線)を譲渡する、▽譲渡先の事業者に対して、ジャズテルのADSL網の通信量の卸売に応じる(全国対象)、▽譲渡先の事業者に対して、携帯通信網(4G含む)へのアクセスも認める、の3項目の条件を課した。この買収により、固定・携帯の両方を行う事業者がスペインで3社(ボーダフォン・オノ、オレンジ・ジャズテル、テレフォニカ)のみになることから、欧州委は、第4の事業者に事業基盤を与えて、競争を確保するという目的から、これらの条件を課すことを決めた。オレンジのリシャールCEOはそれでも、欧州通信市場には再編が必要との持論を改めて展開し、今回の買収許可は、業界再編の必要性を欧州委が認めた結果だと述べて、これを歓迎した。
オレンジはこの買収に34億ユーロを投じるが、オレンジは同時に、英国の携帯合弁EEの売却で60億ユーロ強の資金を得ており、買収は現金で行えると説明している。買収によるシナジー効果は13億ユーロを見込む。この買収を経て、オレンジにとってスペインは第2の市場となる。