軍用輸送機A400Mが墜落

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スペイン・セビリア空港付近で5月9日、軍用輸送機A400Mが墜落する事件が発生した。墜落したのは、エアバス・グループがトルコ軍向けに引き渡す予定だった機体で、セビリア工場で完成したばかりで、試験飛行中に墜落した。離陸の3分後に、緊急着陸を管制に請求した後、空港付近の送電線に接触し、墜落した。墜落により、乗組員のうち4人が死亡。操縦士とエアバスの試験員の2人が生存、容態は11日朝時点で安定しているという。当局は2つのレコーダーを回収、原因の究明に着手した。
墜落したA400Mはこれまでに12機が引き渡され、フランス(6機)、英国(2機)、トルコ(2機)、ドイツ(1機)、マレーシア(1機)で就役している。フランスを除く4ヵ国は、A400Mの運用を中断すると発表。フランスも、運用を優先的なミッションに限定すると発表した。
エアバスにとって、引渡し前の機体が墜落事件を起こすのはこれが初めてのケースであり、打撃は大きい。特にA400Mの開発計画は開発の遅れ(4年の遅れが発生)やコストの超過(当初予定の200億ユーロが300億ユーロ超へ)など問題が続発しただけに、改めて厳しい一撃となった。これまでの受注実績は174機で、計画関係国以外による採用はマレーシアのみに留まっている。