アルストム、洋上風力発電設備の新工場を開設

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仏重電大手アルストムは12月2日、サンナゼール(ブルターニュ地方ロワールアトランティック県)で洋上風力発電設備の工場の開所式を行った。出力が6MWの「Haliade 150」風力タービンのナセルと発電機を製造する2つの工場が8000万ユーロをかけて新設され、2015年2月から操業を開始する。先ず米国東海岸沖の「Block island」洋上風力発電ファームに5基を供給するほか、EDFと組んで2012年4月の入札で獲得したサンナゼール(ロワール・アトランティック県)、フェカン(セーヌ・マリティム県)、クルスル・シュル・メール(カルバドス県)の仏洋上風力ファームに238基を供給する。従業員数は300人に達する見通し。アルストムはこれ以外にナント市(ロワールアトランティック県)の海洋エネルギー研究開発センターで200人、シェルブール市(ノルマンディー地方マンシュ県)に来年から建設する洋上風力発電設備の2つの工場(ブレードとタワーを製造)で500人を雇用する予定。アルストムは洋上風力発電設備事業で1000人の直接雇用、6000人の間接雇用を約束している。
サンナゼールの開所式にはバルス首相も出席し、洋上風力発電設備部門がフランスの重要産業に成長することを確信していると発言、国がアルストムと協力して6600万ユーロを投資したなどと強調した。一方、アルストムのクロンCEOは新工場の操業継続に必要な受注を確保することを課題に掲げた。3ヵ所の仏洋上風力ファーム向けの発電設備だけでは向こう3年弱の工事量にしか相当しない。
フランスではこれまで2回の入札により6ヵ所の洋上風力ファームの建設が決まったが、設備の供給ではアルストムとアレバが3ヵ所ずつを分けあっており、今のところ規模が限られている国内市場で2社が競う状況となっている。そのため両社は国外市場での契約獲得にも期待している。
フランスでも3回目の入札が予定されており、バルス首相によると、政府は現在、適切な候補地の選定などを含む準備作業を進めているという。首相はまた、2015年6月に浮体式洋上風力発電の関心表明募集を行うと予告した。予算は1億5000万ユーロ。
なお、首相は2日、ナント市で開催中の海洋経済会議にも出席し、海洋ポテンシャルの活用を推進したい意向を表明した。